元日系大手航空会社CA採用担当が伝えるエアライン就活ココだけの話

~最終面接まできたら大丈夫!は “ない!!” ~・・第二弾

一般的に最終まで来たんだからもう大丈夫だ!と安心していたら結果 “不合格” で泣いた方は例年5割はいるのです。

これはどの企業もそうだと聞きます。

最終落ちの理由は、

本気度(=働く覚悟)と熱意(その会社のことをどれだけ調べ関心を持っているか)

の曖昧さが要因と言われています。

最終面接の面接官は経営の立場にある役員クラスです。

会社としてこの人は貢献してくれる人だろうか?我が社に必要とする人物かどうかといった視点での面接をし、採用合否を判断していきます。

私が最終面接試験時に役員と同席して面接を担当した時にこんなことがありました。

役員「いろいろと世間にご心配をおかけしておりますが、あなたが弊社の報道や新聞記事などでご存知のことはどのようなことですか?」

学生「はい。。。。いえ特にございません」

役員「どんなことでも構いませんよ」

学生「はい。●●●・・・への路線進出のことです。(違う会社の情報)」

役員「そうですか。ありがとうございます」

➡結果は ✖ わかりますよね。

その後その役員は必ずその質問をしており、ちょっとでも関連する情報をきちんと話したひとには合格に◯をつけていました。

本気でCAになろうとの働くことへの覚悟があるか、この会社にホントに入りたいとの思いを強く持っているのかは面接官には伝わるんですよ。

加えてCAの場合は、航空機に乗務するといった特殊な環境(気圧の変化・上昇下降時の体への加重・かがむ、手を伸ばす動作、重いものの取り扱い等々)での仕事に支障はないかをみる健康診断・体力測定をクリアにしなければならないという関門があります。

通常の健康診断ではチェックしないような項目がありそこが重要です。

・耳管にかける圧チェック

・難聴チェック

・腰背のレントゲン(異常に湾曲していないか、ヘルニアはないか、背骨に異常はないか)

などはCAならではの項目ですね。

パイロットでしたらもっともっと厳しいものがありますが、CAも採用試験に健康診断や体力測定があるということを考えた時に、その仕事の持つ特徴を理解しておくことが大事な職種であることも知っておいてくださいね。

今からも次のことをしっかり心掛けていってください。

❶ HPはスマホではなく、パソコンから奥に入って確認すること。

☛リクルートゲートだけでなく、奥に入って確認してください。アーカイブス、CSR、プレスリリース(最新ニュースは特に)、、、、

☛JALとANAの違いを自分なりに語ることが出来るように、企業研究をもう一度整理し、今のうちに実際に働いているかたからの生の声を聞くなどのアクションを積極的に。

❷ 新聞を読み、業界や自分のことと関連する記事を見つけるようにすること。

❸ 朝ごはんはキチンと食べ、体力をしっかりとつけておくこと。急激なダイエットは注意!健康診断で貧血や体力不足で出てしまいます。

耳より情報

ANAホールディングスの相談役(ANAの元会長・ホールディングスの初代会長)大橋洋治氏が日本経済新聞の“私の履歴書”で4月いっぱい連載されていましたが、この記事ではANAが出している本や会社説明会等では触れることのないようなANAの歴史や想いが読み取れるとても参考となるものでした。

JALでは現在のJAL再生に取組む現場状況や想いが働くイメージとしても掴みやすく勉強になる文献「JALの現場力」(日経記者の金子寛人著)が出ています。