元日系大手航空会社CA採用担当が伝えるエアライン就活ココだけの話
英語はできなくてはいけないのでしょうか?
CAは身長に制限があるのでしょうか?
会社説明会等で
「英語はどのくらい必要ですか?」
「TOEIC600点なければだめでしょうか?」
「身長には制限ありますか?」
こんな質問をされる方がいらっしゃいませんでしたか?
A:「必ずしも英語のレベルを高く求めているわけではない、TOEIC600点なくても合格している人もいますよ」
A:「身長には特に制限はありません」
等々との答えを受けていたのではないでしょうか?
では現場からするとどうでしょうか?
● 英語はそんなに重視していない?
→ そんなことはありません。
もちろん点数のみで合否を判定はすることはないでしょうが、エアラインで英語は使わないという会社はないのですよ。
国際線飛ぶ会社だからではなく、国内線・ローカル線を飛ぶ会社でも外国人のお客様は乗ります。国際線への就航もあります。一緒にフライトをするパイロットが外国人ということもあります。
グランドスタッフは成田はもちろんですが羽田でも国際線で外資エアラインのチェックイン・ハンドリング業務を実施しているので使う頻度はかなりあります。
JALでは機内のポジション上位になる条件に英語のスコアが加味されますので日常的に英語の勉強をしているとのことですよ。
エアラインで働く上では、今TOEIC600点がなくても入社する頃までにはそのレベルに達するであろうレベルかどうかは見られていることを認識しておく必要があります。
● 身長制限はない?
→CAの身長というのは◯◯cmだからいいというものではありません。働く環境に相応しい身長かどうかでみています。
大型機主流のJAL・ANA・外資では主流として飛んでいる航空機が大型機(2本通路)です。
飛行機に乗ったかたはお分かりかと思いますが、座席上の手荷物収納棚の高さに手が届くのはある程度の身長がなければ厳しいですよね。
手荷物の落下事故を防ぐために常に実施しているロックの触手チェックが確実にできること、緊急脱出時は担当DOOR操作(開扉・使用不可時のブロック)があり,DOORの幅のアームリーチがなければ脱出時の安全業務ができないという支障が生じます。
乗務する航空機の大きさによってそのリーチは変化します。
(大型機の多い大手はアームリーチ212cm・身長158cmは低くても必要といわれています)
日系では身体による差別に繋がるような表立った規制はなされませんが、体にかかる負荷を考えると無理な姿勢は腰痛の原因ともなり健康的にも本人にとっても厳しいものと思われます。
小型機・中型機を主としている会社ではその大きさにより支障を生じる懸念はないので小柄のかたでも合格しています。
CAだから身長は高い方がいいというのではなく、働く環境や業務の内容から必要な体格が求められるためであることを理解されるといいのではと思います。
身長に限らずCAの業務は体力を使うので健康診断・体力測定が厳しいのも理解できますね。
今からスタイル等をきにしてダイエットするなどのは無用ですよ。健康が一番です。
バランスよくきちんと食事をして適度に体を動かす等の生活に留意してください。
風邪などは引かれませんように!!
次回は具体的な健康診断ではどんなことがポイントになるのかをお伝えします。